リノベ後の暮らし #4「できます。その一言に後押しされました」
完全分離の二世帯に
T様夫妻は同じ敷地内に母屋とご自身の家があり、母屋にはご主人のお母さまが暮らしていました。
いろいろな事情が重なり、お母様との同居が決まり母屋のリノベーションを検討しているときにリノベの事を知ったT様ご夫妻。
母屋の半分を占める田の字型の和室4間は使われておらず、そのスペースをリノベーションし夫婦の居住スペースにしたいと思っていました。
また、同居を快諾してくれた奥様が気を遣わず暮らせるようにというご主人の考えもあり、完全分離型の二世帯住宅をイメージし施工会社を探し始め、YouTubeで私たちの「古さを活かすリノベーション」に共感し、見学会へご来場されたのが始まりでした。
希望を叶えてくれる魔法の言葉
私たちの見学会に訪れる前に、2~3件ほど他社へ相談したものの、いずれもご夫婦の居住スペースの広さが足りないため、完全分離型の二世帯住宅へリノベーションはできませんと言われてしまいました。
自分たちの希望を叶えるのは難しいのか…と心が折れかけていたそうです。
そんな気持ちの中で訪れた私たちの見学会では、YouTubeで見たような古さを活かしつつも家の性能性を高め、イマドキの暮らしにあった間取り変更に感動してくださいました。
自分たちの要望が難題であることを理解されていたお二人は、敬遠されるのを覚悟しながらも完全分離型の二世帯にしたいという要望を伝えた所、接客をさせていただいた代表の今村の回答は
「できますよ」と即答でした。
「即答で“できる”と言ってくれて、まずは驚いた。
また、心配や不安を払拭してくれるような説明をその場でしてくれたことで信頼ができ、
リノベに任せたいと思えた」とおっしゃってくださいました。
安心の対応力
実際にリノベーション工事が始まり、工事中の不安はありましたか?と尋ねると、「内装の提案も、私達が分からないことは逐一教えてくれて。この場所だったらこれがいいなど素人には分からないこと、プロの目線から見て、良いと思ったものを取り入れてくださいました。また、毎週足しげく通ってくださって、とても安心して任せられました。」とお褒めの言葉をくれたお二人。
奥様がこだわったご自身の趣味であるDVD鑑賞用の部屋にも大変満足して下さり、提案したロフトや天井までDVDが収納できる棚も大変気にって下さいました。
見学会で気に入って下さった既存の欄間を照明に再利用したトイレのデザインをご自宅でも採用して下さりご主人は「トイレが気に入っています。一番落ち着く場所になりました」と話してくださいました。
今回はまるまる一棟のリノベーションではなく、一部だけのフルリノベーションを可能にしたT様邸。
「デザイン」だけではなく、これからも安心快適に住まえるよう家の性能を上げることにも注力しているため、予算に合わせてどこを直すことに重きを置くのかしっかりとお打ち合わせを行いました。
お二人は家の寒さを気にされていたので、玄関からの冷気が居住スペースに流れないように廊下と広縁の間に既存建具を設置するなどこれまでの経験を踏まえた「リノベーション専門」の設計事務所らしいご提案をさせていただきました。
また、主要の構造体に手を加えるのではなく「補強」することを大切にしているので、水廻りスペースに残している差鴨居をあえて見せデザイン性を高めています。
「今あるものって新しく作れるけど、昔のものは新しく作れませんよね…昔のものを活かしながらつくっていただけて嬉しいです」
と話してくださった奥様の言葉は私たちにとって最大の誉め言葉であり、これからも多くの方々からそんなお声を頂けるように頑張っていきたいと思っています。
リノベーションの完成がゴールではなく、今後もT様ご夫妻の住まいを見守り、住まいのパートナーとして長くお付き合いしていきたいと思います。