大工のお父様が建てた思いの詰まった我が家を壊さずにリノベーションでアップデート
- わが家
- 二世帯住宅
D様邸
稲敷郡阿見町吉原
築53年 32坪 平屋造り
稲敷郡阿見町吉原
築53年 32坪 平屋造り
腕利きの大工さんだったお父様が建てた、里山に囲まれた田の字造りの平屋の家。
代が替わってご夫婦が目指したことは先ず、この家を残して住むことでした。
土壁、木の建具、畳と木の天井板。
これらで構成される空間は、磨けば素朴な和の空間であるものの、すきま風を呼び込む厳しい環境でした。
また、後から足された水回り部分は、複雑に折り重なる屋根の下、段差と湿気がある暗い北側のゾーンに集中していました。
和の民家の再生で私たちが重要視していることは、室内から見える柱、梁、天井、鴨居、建具などの木製部材を可能な限りしっかり活かすこと、
逆に外部側からは断熱、気密、防水、耐震などの住宅に必要な機能をきっちり付与することです。
今回のリノベーションでは、積極的に減築することによって屋根の複雑さを解消し、高機能な住宅をコンパクトにまとめることにしました。
また限られた空間を活かすために、生活動線やゾーニングを徹底的に見直しています。
さらに今回は、環境省支援の「高性能建材による住宅の断熱リフォーム(断熱リノベ)支援事業」を活用し、補助金を受けることができました。
快適で暮らしやすい「わが家」を提案することはもちろん、
「わが家」への想いを、その家が持つ「オンリーワンの魅力」と共にデザインし、形にしていくこと。
それを私たちリノベは、日々考えています。